俺のソース

新聞などに取り上げられた科学ニュースのソースとなった論文を解説少なめで紹介します。 @OrenoReSource で再放送しています

アトピー症状の改善につながるフィラグリン発現誘導物質を同定-京都大学 椛島健治准教授

 

 

これらの新聞記事のもととなった論文はこちらです。

Possible new therapeutic strategy to regulate atopic dermatitis through upregulating filaggrin expression (J Allergy Clin Immunol. 2013 Sep 19) 

 

雑誌のインパクトファクターは12.047です。

京都大学のプレスリリースはこちら

主著者は大塚篤司さん、責任著者は椛島健治先生。

椛島先生のblogはこちら

filaggrinの発現亢進によりバリア機能を向上させ、それに伴いアトピー性皮膚炎の発症や予防を行うことが可能となる化合物をみつけだした、というものです。

 

参考となる解説サイトはこちらこちらなど。

 

フィラグリンfilaggrinの誘導物質であるJTC801(JTC-801とも)はマウスへの経口投与の結果からは特に副作用が認められないようです。経口で鎮痛剤として(研究目的で)使われることもあるようですが、オピオイド鎮痛薬であるので常習性を懸念する意見もいくつかあるようです。ただ、塗布でも効きそうな感じはしますね。

 

 

実験医学2012年4月号 VOL.30No.6〜慢性アレルギー炎症―免疫系の役者たちの新たな姿

実験医学2012年4月号 VOL.30No.6〜慢性アレルギー炎症―免疫系の役者たちの新たな姿

病態と治療戦略がみえる 免疫・アレルギー疾患イラストレイテッド

病態と治療戦略がみえる 免疫・アレルギー疾患イラストレイテッド