俺のソース

新聞などに取り上げられた科学ニュースのソースとなった論文を解説少なめで紹介します。 @OrenoReSource で再放送しています

睾丸小さい父親ほど子育て熱心?

 

 

 

 研究チームはMRIを使い、1~2歳の子どもがいる米国の男性70人(21~55歳)の睾丸の大きさを測るとともに、子育て時に活性化するとされる脳の部位を観察。「病院に子どもを連れて行く」「子どもを入浴させる」など父親の子育てへの関わり方について、家族に5段階で評価してもらい点数化した。

 その結果、睾丸が小さいほど、子どもの感情的な表情に脳の部位が敏感に反応する傾向がみられた。子育てにも、より熱心に関わっていた。二つの睾丸の体積の平均値は計38ccだった。 

 睾丸が大きいと精子の生産量や男性ホルモン濃度は高まるとされ、大きいほど子作り、小さいほど子育てを重視するのではないかという。

 

この新聞記事のもととなった論文はこちらです。

Testicular volume is inversely correlated with nurturing-related brain activity in human fathers (Proc Natl Acad Sci U S A. 2013 Sep 9)

 

掲載誌の米科学アカデミー紀要のインパクトファクターは9.737です。

 

この論文に関するBBCのニュースはこちら

 

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